い | 祈らねば 僕の明日が 崩れそう |
一線を 引けば悲しい 雨の音 | |
ろ | ローカル線 景色と人情 みやげにし |
録音機 片づけてから 本音吐く | |
は | 花道は 正義の花で 飾りたい |
歯ごたえの ある奴だけに つい強気 | |
に | 肉筆の 温み味わう 賀状書く |
憎むまい バラにはバラの 世界あり | |
ほ | ほくろまで 祖母に似たかと 可愛がり |
星光る 村に公害 なき平和 | |
へ | 返信は 明るい声で 電話する |
勉強に 励めば寝よと 妻の声 | |
と | 遠くから 見ればやさしい 波なのに |
年寄りを 一人住ませて 住宅難 | |
ち | 父の鞭 欲しかったと言う 少年A |
沈黙の ガラスコップが 汗をかく | |
り | 流派より 花と話せる 花を生け |
柳誌手に 車窓が追えて おらが春 | |
ぬ | 抜け出せぬ 小さな町で 呼吸する |
抜け殻に なって夫婦の 文字太し | |
る | 留守番を 果たした子供 ワット泣く |
ルビーまで 買ってやれない 妻と旅 | |
お | 大船に 乗った気分が揺れている |
思い出の 旅が暮らしに 生きており |
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